[mokuji]
40代で共働きをしています。フルタイム勤務で、子どもは1人。
私は家事があまり得意ではなくて、時間がとてもかかってしまいます。
特に料理…。毎日のことなので、なるべく時短で済ませたいのですが、自分だけのアイデアではなかなかうまくいきません。そこで、家事本を参考にしてみることにしました。
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家事本で料理時短を実践!片付けを大幅に省く“ポリ袋料理”!
最初に手に取ったのは「ポリ袋でつくる魔法のレシピ70」(金丸絵里加著/東京書店)という家事本です。
“ポリ袋”で作る料理…?今までにない発想で、タイトルを見ただけで衝撃が走りました。
本を開いて、さらにビックリ!
なんとこの本では和え物、漬物、煮物などを、ポリ袋を使って料理時短しているのです。
具体的にどう作るのか…。
まず和え物、これは切った食材と調味料をポリ袋に入れて、混ぜ合わせます。こうすることで、今まで混ぜるために使っていたボウルやはしを使わなくてよくなり、片付けの手間が省けます。
続いて、漬物。切った野菜と塩や味噌などをポリ袋に入れて、10分から数日置きます。(調味料、置く時間は作る漬物により異なります)これで完成!重石もぬか床もいりません。
どちらも、すごい料理時短ですよね!
煮物の方は、まずポリ袋に切った食材と調味料を入れておきます。大きめのお鍋に八分目まで水を入れ、1度沸騰させた後に弱めの中火にしておきます。
そして材料入りのポリ袋を、なんとそのままお鍋のお湯に入れて数分から数十分温めます。つまり、湯せんをするのです。
この方法には、感動を覚えました。だって、湯せんってすごく簡単で、大幅な料理時短になりそうです。しかも、煮物と言えば鍋を洗うのがとても面倒ですが、この方法なら鍋はまったく汚れないから、片付けの短縮にもなるのです。これはスゴイ!
この家事本で紹介されている湯せんレシピは、肉じゃが、ダッカルビ、ブイヤーベース、カレイの煮付けなど本格的なものが沢山。「湯せんだけで、こんなに色々な料理が出来るんだ!」と、感心してしまいます。
ちなみに、湯せんの際の注意点としては、材料を入れたポリ袋の空気を出来る限り抜くこと。それから、お鍋の底には耐熱皿を敷いておき、ポリ袋が直接鍋底に当たらないようにすることだそうです。
家事本で料理時短を実践!料理時短できる“ポリ袋”の家事本を実践!
参考にした家事本「ポリ袋でつくる魔法のレシピ70」では、混ぜる、漬ける、湯せん以外に、材料をつぶす料理時短の方法も紹介されていました。
そこで私は、この「つぶす」レシピに挑戦してみることにしました。
作る料理は「たたき長いもの明太子和え」。
では、作り方をご紹介します。
①まず、皮をむいた長いもをポリ袋に入れます。
②ポリ袋の上から麺棒で叩いて、長いもを砕きます。
③明太子は皮から中身をほぐし、しょうゆと一緒に長いも入りのポリ袋に入れて混ぜます。(※今回、私はたらこで代用しました)
④最後に器に盛って、刻み海苔をのせれば完成!
実は私は、この家事本に載っていた「ポリ袋」の規定に気付かずに調理してしまいました。
私が使った袋は0.009㎜。でも、調理後に気付いたこの本の規定によれば、厚さ0.01㎜が良いそうです。
若干薄いものを使ってしまったためか、麺棒で叩く時にポリ袋が少し破れて、中身が飛び出してしまいました。(少量だったので問題はありませんでしたが…)
ただ、袋はきちんと条件に合ったものを選ぶことが大切だと思いました。
厚さ以外に、-30~120℃の耐熱温度で、サイズは250~350㎜、マチつきのものであることも条件だそうです。
袋の破損以外は問題なく、簡単に1品が完成しました!いつもなら「長いも料理」と言えば、手がネバネバになりながら千切りしたり、擦りおろしたりしていました。
でも今回のレシピなら、包丁を使うのは長いもの皮をむく時と、必要な長さに切る時だけ。あとは袋に入れてトントン叩けば良いので、手が汚れず簡単に料理時短出来ました。
ちなみに、叩いて作った長いもは、トロトロの部分と小さな塊とがあって、新感覚の味でした!これは、おろし金では出せない食感です。
長いもとたらこの相性も、とても良かったです。今度は辛子明太子で作ってみようと思います。
家事本で料理時短を実践!切る、洗うがラクになる“はさみ”で時短!
2冊目に読んだ家事本は「“気持ちよく”料理ができる はさみでチョキチョキごはん」(祐成陽子著/主婦の友社)です。
トマトをはさみでカットしている写真が表紙になっているこの本。この写真だけでも、強烈なインパクトですが、中身の方もかなり印象に残りました。
というのもこの家事本、料理の材料はとにかく何でも“はさみ”で切るのです。ネギ、白菜、しいたけなどの野菜類はもちろん、アジの3枚おろしから、肉のカット、海老の下処理まで全部はさみ。この料理時短方法には本当に驚きました。
はさみ料理の良いところは、まな板を使わないこと。これにより洗い物が減りますし、調理後にまな板を消毒する手間も省けます。
また、包丁では切りにくい肉やパンが、はさみだとスパッと切れることや、切り口がギザギザになることで調味料が浸み込みやすくなる利点もあるそうです。こう聞くと、はさみ料理って魅力が沢山ですよね!
正直、私は「料理は包丁でしないと、お行儀が悪い気がする」と勝手な思い込みを持っていました。でもこの本を読むと「はさみも立派な調理器具なんだ」と強く思えます。むしろ料理時短に最適な優れもので、どんどん活用していくべきだと思えるようになりました。
ところで、この家事本にはレシピも多数紹介されています。
玉ねぎのみじん切りの変わりに、長ねぎをはさみでカットして作るハンバーグ。中身の具材を全部はさみでカットした餃子、おこのみ焼きなど…。
これまでなら、刻むのが面倒だと思っていたレシピの数々が、はさみで簡単に料理時短出来ちゃうというから本当に嬉しくなります。これは実践すると、家事が大幅に楽になりそうな予感!
調理そのものというより、切る段階の手間を省く“はさみ料理”ですが、カットした食材を直接ボウルやお鍋に入れられるので、場所を取りませんし、まな板だけでなく飛び散った食材を片付ける手間も省けるので、この家事本を読む限りではとても便利そうに感じました。
家事本で料理時短を実践!“はさみ”で作る料理時短に挑戦!
早速、家事本を参考に“はさみ”で料理時短にチャレンジしてみました。
選んだのは、調理器具がはさみ1つだけという「ちくわとチーズのキムチあえ」。
では、作り方を紹介します。
①はさみで、チーズとちくわをそれぞれ1㎝幅に切る。
②キムチは、大きいようだったら、はさみで丁度良くカットする。
③ ①と②とごま油適量を混ぜて完成。
これは本当に簡単で、あっと言う間に出来ました!ほんの3分程。しかも、そのうち1分は冷蔵庫から材料を出す時間です。
もしも、このレシピを包丁で作るとなると、まな板がチーズの脂分で汚れて、キムチで汚れて…調理後の片付けに少し時間が必要なはず。
でもはさみなら、お皿に直接切った食材をのせてOKだから、まな板を洗う手間は全く無し!実際にやってみると、はさみによる料理時短を強く実感出来ます。
お味の方も、美味しかったです。キムチの辛さがチーズでマイルドになって、すごく食べやすい。ご飯のおかずにも良いですし、夫のおつまみにもピッタリです!
実は、この家事本を実践して以来、私ははさみ料理にすっかり魅了されてしまいました。
ちょっと野菜を切ったり、子どものおかずを一口大にしたい時などに、はさみはとても便利です。
まな板を洗う手間が省けること…、それがこんなにまで料理時短になるのか!と衝撃を受けています。今では、食材を使う時に「これは、はさみで切れるかどうか」を考えるのが日課になりました。
それから、これはまだ実践していませんが、はさみ料理は子どもにお手伝いして貰うにも良さそうです。食材をチョキチョキ切るのは、なんだか工作しているみたいで楽しくて、しかも安全で、小さい子どもにも丁度良いと思います。
家事本で料理時短を実践!家事本で料理時短を実践してみて感じたこと
時短料理系の家事本を探すと、簡単なレシピを掲載しているものが多いです。
でも、料理が極端に苦手な私は、レシピが楽なだけでは根本的な解決にならないように思えました。そこで今回は、道具そのものから料理時短を感じられる家事本を、選んでみました。
結論からお伝えすると、この選択は大成功でした。はさみ料理もポリ袋料理も、今まで時間がかかっていた料理を大幅に楽にしてくれました。
特に「“気持ちよく”料理ができる はさみでチョキチョキごはん」。この家事本は、出逢えて本当に嬉しかったです。
はさみでのカットは包丁よりもずっと簡単ですし、片付けもぐ~んと時短になります。お料理に苦手意識がある方にも、ぜひ試してみて頂きたい方法です。
それから“ポリ袋”料理。こちらは、1度試しただけで日常にはまだ取り入れていませんが、少しずつ色々試してみたいなと思っています。“湯せん”調理のコツをつかめば、きっとかなりの料理時短につながると思います。
今回、2冊の家事本を実践してみて感じたのは、料理時短にするには “片付けの短縮”が大切だということです。
私が今まで苦痛に感じていたのは、料理そのものよりも、まな板やお鍋などの調理器具の片付けだったのかもしれません。その片付けが、はさみやポリ袋などの身近な道具で、簡単に短縮出来るわけですから、これはやらない手はありません。
これからも、どんどん積極的に家事本を読んで、料理時短出来る方法を考えていきたいなと思うようになりました。
参考本
※「ポリ袋でつくる魔法のレシピ」P9
※「ポリ袋でつくる魔法のレシピ」P13
※「“気持ちよく”料理ができる はさみでチョキチョキごはん」P46