料理の時短

子育てしながら実父に届けた時短料理

時短料理をしようと思ったきっかけ

私が40代で専業主婦だった時、突然母が他界。父が退職した後も、母が掃除や洗濯・料理など家のことを全般に引き受けてやっていたので、母がいなくなった後、一人暮らしを余儀なくされた父は家事に一苦労。

なかでも父は料理が大の苦手でした。そこで娘の私が、自宅で料理をしたものを実家に届けて常に冷蔵庫と冷凍庫にストックするようになりました。

最初は手の込んだ煮込み料理などを作っては届けていたのですが、実家が頻繁に通えるような距離ではないこともあり、徐々に負担が大きくなるように。

時短料理で主婦の負担を減らす

専業主婦とはいえ、我が家4人家族分の料理と父親分の料理を作ること自体も、ツラくなってきました。

考えた末に調理に時間がかかる手の込んだ料理はやめて、手抜き時短ストック料理に切り替えると、時間的にも手間もかなり楽になりました。

冷凍ストックができるものだと日持ちするのですが、父はそれを解凍するのも面倒で、レンジで温めるだけなのに失敗することも。

そこで料理はすべて冷蔵保存してそのまま食べることができるもので、しかも不足しがちな野菜を摂取できるメニューを考えました。

お勧めの活躍時短料理は

その中で特に活躍したメニューは、「焼浸し」と「ピクルス」。

焼浸しは、その時に旬の野菜をただフライパンで焼いて、水にめんつゆを加えた漬け汁に浸すだけ。

油で揚げると面倒なので、焼くところがポイントです。使用する野菜は、ピーマンやナスにパプリカ、アスパラやカボチャ、シイタケなどなど。

用意できる時には、漬け汁に生姜や輪切りの唐辛子を加えると味が締まります。冷蔵で3~4日は保存でき、そのまま食べても暑い夏にはソーメンなどにのせてもOK。焼いて漬けるだけと、とにかく調理が楽ちんです。

ピクルスは、水とお酢、砂糖と塩を煮たてて冷ましたピクルス液を大きめの瓶に入れ、そこにこちらも旬の野菜を漬けるだけ。野菜はきゅうりや大根、人参にパプリカ、ミニトマトなどなど。

砂糖をハチミツに変えたり、スパイスを加えてカレー味にしたり、ハーブを加えて洋風にしたりなど、ちょっとした工夫で味や風味にバリエーションをつけることもできます。いつもこの2つの料理を実家の冷蔵庫にストックしておくことで、父の野菜不足も解消し、私自身もかなり負担が減りました。

時短ストック料理で助けられた

その後父は姉夫婦と同居し、食事の心配もなくなりましたが、父は今でも私が作ったストック料理に助けられたと言ってくれます。

父に料理を届けることがなくなった現在も、我が家の栄養豊富な手抜き時短料理として、「焼浸し」と「ピクルス」は常に冷蔵庫にストックしています。