環境の変わる春、食事作りもストレス
私は39歳の会社員の女性です。
家族は同い年の会社員の夫と小学生の娘が一人います。
出産してから育児休業を経て、ずっとフルタイムで仕事を続けています。
春は子ども達は進学、進級、大人だって異動など、新生活が始まりますね。
我が家は夫は残業が多く帰宅が遅い上、家事はほとんどできないので、平日は家事や育児の戦力としてはほとんど期待できません。
私は仕事と家事、育児でとにかくいつも時間がない状況。
さらに毎年4月は学校や職場で環境が変わり、家族全員ストレスがつのる時期でした。
そんなとき、やはり一番辛いのが毎日の食事の準備です。
料理は嫌いではなく、時間をかけて凝った料理を作るのは好きなタイプです。
でも、毎日手早く栄養バランスのとれた食事を考えて作るとなると話は別です。
週の前半は炒めものや揚げ物でなんとかしのぎつつ、ネタが尽きる週の後半はスーパーやデパ地下でお惣菜を買って帰る日々が長く続いていましたが、ある日事件勃発。
家族の食生活に問題発生!
夫が会社の健康診断で食事指導を受け、日々の食事日記を提出したところ、カロリーと油分(脂質)の過剰摂取という診断が出てしまったのです。
すぐに食事内容を改善する必要に迫られました。
加えて娘も、学童から帰宅して夕食までの間にお腹が空いてたまらないらしく、パンやおやつを間食してしまうのです。
肝心の夕食の頃にはそこそこお腹いっぱいでごはんが食べられないのです。
一気に夫のメタボ対策と娘の空腹対策が緊急の課題となりました。
かといって私の仕事のスタイルを変えたり帰宅時間を早めることは不可能です。
すっかり困り果ててしまいました。
そんな時、子どもを抱えて共働きをしている会社の先輩と食堂で一緒になりました。
彼女には中学生と小学生の2人のお子さんがいて、ご主人の状況も我が家とほぼ同じだったはず。
思わず
「先輩!お知恵をください!毎日のごはん、どうされてるんですか!?」
と声をかけました。
問題を解決したアイデアとは?
事情を聴いてくれた先輩は開口一番、
「鍋の作り置きがオススメよ」
とおっしゃいました。
「え?鍋?」
鍋は家族全員で揃った時に食べるものだというイメージだった私に先輩は教えてくれました。
「大鍋ではなく一人用の小鍋を使うの」
「朝に材料を切って各自の鍋に入れて、出汁はペットボトルに入れて冷蔵庫に保存しておいて、家族それぞれが都合のよい時間に温めて食べればいいのよ。」
「鍋って基本切るだけだから時間もかからないし、小学生の子どもでも自分で鍋にお出汁を注いで温めて食べるくらいできるでしょ?」
なんとまぁ、目から鱗!
これなら子どもはおやつの代わりに小鍋でお腹を満たすことができますし、繁忙期で帰宅の遅いメタボ夫にもヘルシーです。
(鍋レシピは多種多用なものがあるので飽きることもありません。春先はまだまだお鍋が美味しくいただけます)
以降、週に3~4日程度は小鍋作戦を決行しています。
おかげで夫のメタボ問題、娘の間食問題は解決の方向に向かっています。
私の食事作りも楽になり、心に余裕ができました。