育児中の家事ラク

家事と赤ちゃん育児を両立する家事アイデア

[mokuji]

育児と仕事の両立は想像以上にハード

出産した時、私はフルタイム勤務でした。金銭的な余裕がなかったこともあり、産後8週間ですぐに職場復帰となりました。

朝8時から夕方5時までの仕事に加えて、早朝や帰宅後の赤ちゃんのお世話、そして家事…。やることが山積みの毎日が始まりました。

夫は夜8時頃に帰宅するので、頼めることと言えば赤ちゃんの入浴くらい。その入浴の間に私は夕飯作りと翌朝の弁当おかずを仕込み、夫がお風呂から出たら夕飯を並べて、私は赤ちゃんの寝かしつけをする…。

そんな具合に、平日の夜は分刻みのスケジュールとなりました。

この頃、私が家事時短のためにしていたのが「職場の昼休みを活用すること」。

それまではゆっくり過ごしていた昼休みでしたが、産休後からはお弁当を早く済ませて、空いた時間を買い物にあてることにしたのです。

幸いにも、職場のすぐ近くにショッピングセンターがありましたので、ティッシュやオムツ、赤ちゃんの衣類や缶詰類などの生活必需品は昼休みに買い揃えました。

買い物は“ちょっとした事”に思えても、品数が増すと意外と時間がかかるものです。その為、仕事帰りにすべての買い物をするとなると帰宅が遅くなり、その後の家事にも影響が出てきてしまいます。

それを避けるために、仕事帰りは肉や魚など“事前に買っておけない物”だけを買うようにしたのです。

赤ちゃんの離乳食は冷凍ストックで時短に!

本格的に「大変だな」と思い始めたのは、赤ちゃんの離乳食がスタートしてからでした。

それまでは、料理は夫と私の分だけ作れば良かったのですが、生後5か月を過ぎた頃からは赤ちゃん用の食事も作らないとなりません。

市販のベビーフードを利用するという手もありましたが「なるべく手作りを食べさせたい」という思いがあり、出来るだけ自分で作りました。でも実際のところ、野菜やご飯を柔らかく煮てから、すり潰してペースト状にするのはなかなか手間がかかるものです。

最初のうちは1食ずつ作っていた離乳食ですが、これでは調理に時間がかかるので、慣れてからは数食分を一度に作り冷凍保存するようにしました。

時間がある時には作りたてを出していましたが、離乳食の冷凍ストックは“自分に余裕がない時”の救世主になってくれました。

疲れて作りたくない時や体調が悪い時、そして赤ちゃんがいつもより早くお腹を空かせて泣きだした時に、この冷凍ストックがあると慌てず時短で赤ちゃんの食事の用意することが出来ました。

ちなみに私の場合、離乳食を冷凍する際にはジッパー付きの冷凍袋を利用していました。

これに作った離乳食を数食分流し入れて冷凍庫に入れます。この時のポイントは、袋の中の離乳食を“薄く広げる”こと。こうすると凍った時に薄い一枚の板状になり、手で簡単に割ることが出来るのです。

あとは必要な時に必要な分だけを割って、袋から取り出しお皿に入れてチンするだけ。とてもラクちんです。

仕事と育児のピンチは“手抜きレシピ”で乗り切る!

急な残業を頼まれた…、赤ちゃんの具合が悪くなった…。仕事に育児に追われていると、予定外の出来事は多々起こるもの。そんな時は、いつも以上に家事を時短で済ませたいものですよね。

そこで私は、赤ちゃんが寝た後の自分の時間には、ネットを検索したり雑誌を読んだりして、出来るだけ手早く簡単に作れる“手抜きレシピ”をメモするようにしていました。

レシピには、レンジで作る温野菜や、豆腐に納豆やキムチをのせただけのアレンジ冷や奴など、手はかからないけどしっかりおかずの1品になってくれるものを選んでいました。

それから、忙しい日にとても助けてくれたのが「オーブンレシピ」。鶏肉の塩コショウ焼きや、ウインナーとポテトのチーズ焼きなど、食材に少しだけ手を加えてオーブンに入れれば、後は他の家事が出来るから本当に有難い存在でした。

ちなみに、メディアファクトリーより出版されている「働きママンのための!ママ能力UP術!」は、仕事で忙しいママたちに役立つ簡単レシピが掲載されている本です。

そうめんのアレンジメニューや、残った夕食のおかずの活かし方、お手軽にできるおやつなど子供にも大人にも美味しい料理が盛り沢山に紹介されています。こんな本を1冊家に置いておくと「何を作ろうか」と迷った時の強い味方になってくれそうですよね。

赤ちゃんとの時間が短いからこそ“濃密”に

赤ちゃんとの時間を大切にしたい。でもふと気付くと、家事に仕事に忙しすぎて赤ちゃんと向き合う時間があまりない…。働くママの中にはそういった悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。

赤ちゃんとゆっくり一緒に居られないのは、とても辛いものです。私の場合「傍にいる時間が少なくて、赤ちゃんを悲しませているのでは…」という罪悪感を抱き、自分を責めてさらにストレスをため込んだ時期もありました。

ところで「働きママンのための!ママ能力UP術!」には「働くママは子どもとの時間が短い分、とことん濃く接する時が必要」といった内容が書かれていました。

その為には、ママが事前に「子どもといつ“濃い時間”を過ごすか」を決めておくことが大切なのだそうです。そして、食事やお風呂や寝かしつけなど“濃い時間にする”と決めた時だけは、必ず子どもに集中してコミュニケーションを取るようにするのです。

この方法は、とても有効だと思います。やることが沢山あるとどうしても、赤ちゃんを抱っこしているのに頭の中は家事のことで一杯になっていたり、寝かしつけていても明日の仕事のことを考えたりしてしまいます。

そうなると、せっかくの赤ちゃんと一緒にいられる時間も、どこか満足度の低いものになってしまいます。それを解消するために“濃い時間”を作るのです。

ちなみに私は、この濃い時間で精神的に救われました。私の場合は食事タイムを濃い時間にしたのですが、それからと言うもの「子どもが美味しそうに食べる表情」をとても愛おしく感じたり、食べ方の成長を見るのが楽しみになったりしました。

その時間だけは、心に余裕を持って赤ちゃんに接することが出来るようになったのです。

家事と育児を両立する上で本当に役立ったアイテムとは?

「寝る・座る・立つ」と次々に成長段階が変わる赤ちゃんには、どんなベビーグッズが良いだろうと悩むことはありませんか?

私が赤ちゃん育児をしていて、とても便利だと思ったアイテムは“ベビーベッド”でした。しかも、ベッドの足にローラーが付いていて移動可能なタイプ。

私の家は、キッチンとリビングが繋がっているのですが、私が料理をする際にはこのベビーベッドを、キッチンとリビングの真ん中に移動させてきました。

火が危なくないように、キッチンからはある程度距離を置きましたが、赤ちゃんの顔が私から見える位の距離にベッドを置いたのです。

こうすることで料理をしながらも、ベッドの中の赤ちゃんの様子を見る事が出来るようになりました。赤ちゃんがつかまり立ちしてからは、ベッドの上で立ち上がった赤ちゃんとお喋りしながら料理を作っていました。

料理以外にも、洗濯物を畳む時や窓拭きする時など、色々な家事の場面でこの移動できるベビーベッドはとても役立ってくれました。

育児と家事を同時進行するための、まさに“便利アイテム”と呼べるかもしれません!

赤ちゃんの成長に合わせた柔軟なママを目指そう!

現在、私の子供は5歳になりました。子供が大きくなってからは、家事と育児の両立が少しずつラクになってきました。

赤ちゃん育児を経験して思うのは、赤ちゃんは成長がめまぐるしく変化するということです。

昨日までは寝ていたのに、座るようになり、立つようになり…。本当にあっと言う間に赤ちゃんは変化していきます。これはとても喜ばしいことですが、赤ちゃん育児に慣れない私には驚きの連続でした。

例えば、昨日までは3時間お昼寝していたのに、突然2時間しか寝ないようになる…。そうすると昨日と同じ家事は出来なくなってしまいます。

この「スケジュール通りに行かないこと」を新米ママだった私は、うまく受け止められずストレスを感じていたのです。

もしも、あの時の自分に声をかけられるなら「赤ちゃんはどんどん変わるから、柔軟に考えてね」と伝えたいです。

家事も育児も仕事も「完璧に」なんて考えず、赤ちゃんの変化に合わせながら「今日はこれでいいか!」位に気楽に考えた方が、自分のためにも赤ちゃんのためにも良いのだと今なら思うのです。

 

※参考書籍※

メディアファクトリーより出版されている「働きママンのための!ママ能力UP術!」P87参照